入院後、早期に患者さんごとのお体の状態に適合した補装具を作製することで、入院生活において積極的かつ効果的なリハビリテーションを実施していくことが可能となります。
当院では、2021年度から毎週金曜日に“装具診”を行っております。対象は脳血管疾患による運動麻痺が中等度~重度の患者さん全員となっています。入院後速やかに、リハビリテーション科専門医2名、義肢装具専任理学療法士1名、義肢装具専任作業療法士1名、義肢装具士2名、担当理学療法士・作業療法士のチームで患者さんの脳画像所見や筋電図形を活用しながら心身機能の評価を行い、長下肢装具や短下肢装具といった装具や、下肢切断患者さんへの義足等を作製しています。また、肩の亜脱臼防止のための肩装具も処方しています。




私たちは、患者さん個々人のお体の状態の評価はもちろん、今までの暮らしを想定しながら入院期間においてチームでサポートしています。
手段の中の一つとして、お体に適合する各種装具を選定し、入院早朝の作製へと繋げています。そして、作製するだけでなく、それを積極的に活用しながら心身機能の向上を図っています。退院後の日常生活を、より安楽に・より円滑にお過ごし頂けますように、リハビリスタッフ一同、日々知識・技術の向上に努めております。


装具作製のチーム医療

医師
装具の処方、適合判定、予後予測を行います
義肢装具士
装具を実際に作成したり、修正を行います
PT・OT
心身機能の評価や装具の提案、装具を装着する練習、装具を用いた練習を行います
装具診の流れ




入院割合

令和5年度の処方件数

